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Stoロータサンの撥水効果 ──ハスの葉をまねた外壁が、福岡・北九州の湿気から家を守る

こんにちは、福岡のビオハウジング
健康オタクの住宅設計士、竹森哲也です。

冬の北側外壁を見上げて、ため息が出た日

ある冬の日、リフォーム相談で伺ったお宅の北側外壁を見上げて、奥さまがぽつりとこぼされました。

「建てて10年くらいなんですけど……
北側だけ、なんだか黒くて、うっすら緑っぽくて。
家はまだ新しいのに、気持ちだけ古くなったみたいで。」

近づくと、日の当たりにくい部分に黒い筋や、うっすらした緑色の帯。手で触ると、少しざらっとしていて、しめった感じも残っています。

構造にすぐ大きな問題が出るわけではありませんが、毎日見る「家の顔」がくすんでいくのは、思った以上に心に響くものです。

ビオハウジングでは、こうした

  • 湿気の多い福岡・北九州
  • 北側のカビ・コケ
  • 雨だれの黒いスジ

と、どう付き合うかをずっと考えてきました。

その中で採用しているのが、**Stoロータサン(StoColor Lotusan)**という「ハスの葉」をまねた外壁仕上げです。

今日は、このStoロータサンの撥水効果と、その先にある暮らしの安心感についてお話しします。

下の画像をクリック


1.「ただ塗るだけ」だと、なぜ外壁はすぐ汚れてしまうのか?

まずは、よくある外壁の状態から整理してみます。

湿気+汚れ+微生物=外壁がくすむ方程式

ふつうの塗り壁や塗装は、

  1. 雨が当たると、表面がしっかり「濡れる」
  2. 雨水といっしょに、空気中のほこり・排気ガス・花粉も外壁にくっつく
  3. 日が当たりにくい北側や、庇の下などは、乾きにくい

そこに、

  • カビや藻(みどりっぽいヌルっとしたもの)
  • コケ

が少しずつ育っていきます。

とくに福岡・北九州は、

  • 年間を通して湿度が高い
  • 雨の回数も多い
  • 黄砂やPM2.5などの汚れも飛んでくる

という地域なので、「湿気+汚れ」がセットになりやすい環境です。

 


2. Stoロータサンとは?|ハスの葉をまねた”ロータス効果”の塗り壁

そこで登場するのが、ビオハウジングで外断熱(EPS)の仕上げに使っている**Stoロータサン(StoColor Lotusan)**です。

Stoロータサンは、ドイツのSto社が開発した、ハスの葉(ロータス)の自己洗浄性をまねた外壁コーティングです。

表面の”超撥水”構造

Stoロータサンの表面は、電子顕微鏡で見ると、

  • とても細かいデコボコ(マイクロテクスチャー)
  • かつ、水をはじきやすい成分(疎水性)

の組み合わせになっています。

その結果、

  • 水がベターっと広がらず、丸い水玉になって表面に乗る
  • 水玉がコロコロ転がりながら、表面の汚れをいっしょに連れていく

という、ハスの葉と同じような**「ロータス効果」**が起こります。

「雨が降るたび、軽く洗車されている」ような状態

Stoロータサンのカタログでも、

  • 超撥水(super-hydrophobic)で水をはじく
  • 雨と一緒に汚れが流されることで、外壁が長くきれいに保たれる
  • その結果、洗浄や再塗装のサイクルを伸ばせる

といった特徴がうたわれています。

イメージとしては、

「雨の日ごとに、外壁が軽く洗車されている」

ような状態をつくる塗り壁です。


3.「水ははじくのに、壁は呼吸する」という不思議な性格

撥水と聞くと、

「そんなに水をはじいたら、壁の中が息苦しくならない?」

と心配になる方も多いです。

Stoロータサンは、ここが少し変わっていて、

  • 液体の水はほとんど染み込まない(低い吸水性:W3)
  • でも、水蒸気はよく通す(高い透湿性:V1)

という性質を合わせ持っています。

これを家づくりの言葉にすると、

  • 雨など**「外から入ってきてほしくない水」**はしっかりはじいて
  • 壁の中の湿気など**「中から出ていってほしい水蒸気」**はちゃんと逃がす

という、**「レインコート+呼吸するシャツ」**みたいな外壁の肌になります。

ビオハウジングが大事にしている、

  • 外側:EPS断熱+撥水塗り壁で、雨と熱から守る
  • 内側:構造体や断熱材に湿気を溜め込まない

という考え方と、とても相性がいい仕上げ材です。

 


4. カビ・コケ・藻が生えにくい理由

福岡・北九州でよく見る外壁の悩みは、

  • 北側の黒いスジ・黒カビ
  • 日陰の緑色の藻やコケ

です。

Stoロータサンは、ここにも強みがあります。

ポイントは「濡れっぱなし時間」を短くすること

カビや藻が育つ条件は、

  1. 水分(湿りっぱなし)
  2. 汚れ(エサになる有機物)
  3. 日照が少ない環境

です。

Stoロータサンの超撥水の表面は、

  • 雨水がサッと玉になって転がる → 濡れている時間が短い
  • 汚れも雨と一緒に流れやすい → エサがたまりにくい

その結果、

「カビやコケが”住みたくなる環境”そのものを減らす」

というアプローチになっています。

Stoの資料でも、ロータス効果による自己洗浄性で、藻やカビから外壁を守るとされています。

また、StoColor Lotusanは塗膜に殺菌剤(バイオサイド)を混ぜるのではなく、表面性状そのもので汚れと微生物の付着を減らす方向性が特徴として挙げられています。

 


5. 福岡・北九州でStoロータサンを選ぶ意味

では、福岡・北九州という場所で、この仕上げを使うと何が変わるのか。暮らしの風景でイメージしてみます。

① 北側を見上げたときの「安心感」

  • 建てて数年たっても、黒い雨だれのスジが出にくい
  • うっすらした緑の帯が広がりにくく、外壁の表情が明るいまま
  • 朝、ゴミ出しに出たときに見上げて、→ 「あ、まだこの家、きれいだな」とほっとできる

外壁の色がくすまないだけで、

「うち、まだ大事にされてるな」
「ちゃんと守られてるな」

という感覚が、じんわり残ります。

② 子どもにとっての「当たり前の風景」になる

  • 雨上がり、外壁に水玉がコロコロとついている
  • 触ってみると、ちょっと冷たくて、すぐサラッと乾いていく

そんな小さな体験が、

「うちの家は、なんだかいつもサラッとしてる」

という子どもの「基準」になっていきます。

湿気でベタベタした壁や、黒いスジだらけの外壁ではなく、“いつも軽やかな外の空気”が普通になる家をつくりたい、という思いがあります。

③ メンテナンスの「心づもり」がしやすい

もちろん、Stoロータサンだからといって、

  • 一生メンテ不要
  • まったく汚れない

という魔法ではありません。

ですが、

  • 汚れにくい → 高圧洗浄や再塗装のサイクルを伸ばせる
  • 乾きやすい → カビ・藻の繁殖を抑えやすい

ことで、「手入れの回数・内容」が現実的なラインに落ち着きやすくなります。

 


6. Stoロータサンの撥水効果を、ひとことで言うと

ここまで少し専門的な話もしましたが、施主さんにお伝えするときは、こんなふうにお話ししています。

「Stoロータサンは、ハスの葉みたいに水をコロコロはじく塗り壁です。
雨が降ると、水の玉が転がりながら汚れもいっしょに連れて行ってくれるので、
外壁が長くきれいで、カビやコケも生えにくくなります。
しかも、水ははじくのに、壁の中の湿気はちゃんと外に逃がしてくれるので、
家の”肌”がいつもサラッとした状態を保ちやすいんです。」

数字やカタカナより、暮らしの肌感覚で伝わるといいな、と思っています。

 


7. まとめ|「撥水」は、見た目以上に”空気”のための性能

Stoロータサンの撥水効果を、最後にもう一度整理すると…

  • ハスの葉をまねたロータス効果で、水と汚れをコロコロとはじく
  • 雨が降るたび、外壁が軽く**”セルフクリーニング”**される
  • 液体の水は通しにくいのに、水蒸気はよく通す → 雨から守りつつ、壁の中の湿気は逃がす
  • 福岡・北九州のような湿気・雨・汚れの多い地域で、
    • カビ・藻・コケの生えにくい外壁環境をつくりやすい
    • 外壁の見た目だけでなく、家の中の空気を守る助けになる

という性格を持っています。

外壁を「ただの見た目」ではなく、**家族の空気と健康を守る”肌”**として設計したい。

ビオハウジングがStoロータサンを選んでいる理由は、そこにあります。

 


8. ビオハウジングからのご案内

「うちの外壁、北側だけすぐ汚れてくる」
「新築するなら、メンテも含めて外壁をちゃんと考えたい」

そんな方は、一度図面や立地を見ながら、「その土地の空気」に合った外壁の組み合わせを一緒に整理してみませんか。

ビオハウジングでは、

    • Stoロータサンを使った外断熱(EPS+塗り壁)仕様のご提案
  • 今のお住まいの外壁状態チェック(写真ベースのご相談)
  • 「10年後・20年後のメンテ計画」まで含めた外皮設計

なども行っています。

**「見た目がきれい」だけでなく、「家の中の空気がずっと軽やかでいられる外壁」**を、じっくり一緒に考えていけたらうれしく思います。

気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

 


FAQ(よくある質問)

Q1. Stoロータサンって、普通の塗り壁と何が違うんですか?

ハスの葉のような**「ロータス効果」**を持たせた塗り壁で、水と汚れをコロコロとはじく超撥水の表面になっているのが特徴です。雨が降ると、水玉が転がりながら表面の汚れを一緒に流してくれるので、外壁が長くきれいで、カビやコケも生えにくくなります。

Q2. そんなに水をはじいて、壁の中がむれたりしませんか?

Stoロータサンは、**液体の水は染み込みにくい一方で、水蒸気はよく通す性質(高い透湿性)**を持っています。つまり、雨など外からの水はしっかり防ぎつつ、壁の中の湿気はきちんと外に抜けやすい、という構造になっています。外側はレインコート、中は呼吸するシャツのようなイメージです。

Q3. カビやコケに強いのは、薬剤がたくさん入っているからですか?

Stoロータサンは、塗膜の中に強い殺菌剤をたくさん入れて守るという発想ではなく、表面の構造そのもので汚れと水分を溜まりにくくし、カビや藻の”住みやすさ”を下げる方向性が特徴です。自然のハスの葉をお手本にした「汚れにくい肌」をつくることで、藻やカビから外壁を守る設計になっています。

Q4. Stoロータサンなら、もう外壁のメンテナンスをしなくていいですか?

さすがに「一生ノーメンテ」というわけにはいきませんが、一般的な外壁仕上げに比べて、汚れにくく、洗浄や再塗装のサイクルを伸ばせることが期待されています。福岡・北九州のような湿気や汚れの多い地域では、とくにメリットが感じやすい仕上げ材です。ただし、軒や庇の出、立地条件などと合わせてトータルで計画することが大切です。

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