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冬の室温は何度が体にいい?絶対零度から考える「細胞と微生物にやさしい家」

こんにちは!福岡のビオハウジングで住宅設計をしている、健康オタクの竹森哲也です。

「冬 室温 何度 体にいい?」

思わずそう検索したくなる季節ですね。

福岡・北九州の冬は、数字だけ見るとそこまで低温ではないのに、風や湿気の影響で**「なんだか芯から冷える…」**と感じる方も多いと思います。

今日はちょっと視点を変えて:

❄️ 絶対零度=原子や分子の動きが極限まで小さくなる世界

🧬 私たちの細胞・酵素・微生物たちが、元気に働く温度帯

🏠 そして、その「いのちのリズム」を支える冬の室温と家づくり

を、原子・分子・微生物・酵素・生命が一緒に関わる世界として、やさしく整理してみます。

冬の外気と対照的に、細胞が心地よく働ける温度に保たれたリビングをイメージした写真風イラスト

外がどれだけ寒くても、細胞が無理をしない温度に室内を整えることが、冬の暮らしの心地よさにつながります。

 


1. 温度=原子・分子の「元気さ」を表す指標

まずは、いちばん土台になる話から。

🔬 どんな物質も、目に見えないレベルでは原子や分子という小さな粒の集合体

🔥 温度が高いほど、その粒は激しく動いている

❄️ 温度が低いほど、動きはゆっくりになる

つまり、温度とは:

「原子・分子たちがどれくらい元気に動いているか」を表す数字

だと考えると、すっきりします。

以前のブログ『絶対零度ってどんな世界なのか?』でも書いたように:

❄️ 絶対零度(−273℃)に近づくほど、原子・分子の動きは小さくなる

⚠️ けれど、そこまでいくと生命の反応そのものが進まなくなってしまう

という側面があります。

 


2. 細胞の中では、原子・分子・酵素が休みなく踊っている

人間の身体は、およそ37兆個の細胞からできていると言われています。

その一つ一つの細胞の中では、毎秒すさまじい数の反応が起きています。

🧬 タンパク質・脂質・糖などの分子が

⚗️ 酵素という触媒の助けを借りて

🔄 切られたり、つなぎ替えられたりしながら

その結果として:

⚡ エネルギー通貨であるATPがつくられ

🧪 ナトリウムやカリウムなどのイオンが出入りし

💡 電気信号が走り、筋肉や脳が動く

これらはすべて:

  • 原子・分子の熱エネルギー(動き)
  • 電子のやり取り

として成り立っています。

そして、私たちの細胞の周りには:

🦠 腸内細菌や皮膚常在菌

🦠 口内の微生物

🦠 家の中の空気にただよう目に見えない菌たち

といった微生物も関わっています。

身体の中は、原子・分子・酵素・微生物が、休みなくダンスしている「小さな宇宙」

と言ってもいいかもしれません。

 


3. 絶対零度に近づくと、生命の反応は「動けない」

絶対零度に近い世界とは:

原子・分子の動きが、理論上いちばん小さくなる世界

でした。

もしそこに、ひとつの生きた細胞を置いたらどうなるでしょうか?

❌ 分子がほとんど動けない

❌ 酵素反応も、化学反応も進まない

❌ ATPがつくれない

❌ イオンも動けない

= 生命としての活動そのものが回らない世界

になってしまいます。

だから生命は、本能的に:

「原子・分子が、ほどよく動ける温度帯」

を選び、その中で生きようとします。

冷やせば冷やすほどいい、ゼロに近づくほど偉い、ではないのです。

 


4. 体温36〜37℃は「細胞がいちばん仕事しやすい温度」

人間の体温は、おおむね**36〜37℃**に保たれています。

これは単なる「なんとなく」ではなく:

✅ 酵素がいちばん働きやすい

✅ ATPがスムーズにつくられる

✅ 細胞の修復や免疫の働きも、過剰な負担なく進む

という意味での:

「細胞たちの作業環境としてちょうどいい温度帯」

だと考えられます。

外が暑くても寒くても:

🔥 代謝を上げて熱をつくったり

🩸 皮膚の血流を変えたり

💦 汗をかいたり

しながら、身体はこの温度を死守しようとします。

これが、体温調節という営みです。

 


5. 冬の室温18〜22℃が、身体にやさしい理由

では、室温はどうでしょうか。

一般的に、冬の快適な室温は**18〜22℃**と言われます(※夏は25〜28℃)。

これは:

体温36〜37℃を保つために、身体があまり無理をしなくていいゾーン

だからでもあります。

寒すぎる室温の場合

❄️ 身体は、筋肉を震わせて熱を生み出す

❄️ 手足の血管を収縮させ、体幹の熱を守ろうとする

❄️ 交感神経が優位な時間が長くなる

その結果:

😓 疲れやすい

😴 眠りが浅くなる

🩸 血圧の変動・ヒートショックリスクが上がる

など、「見えない負担」が積み重なります。

暑すぎる室温の場合

🔥 汗をかいて体温を下げようとする

🔥 心臓や血管への負担も増える

🔥 こちらもまた、自律神経が揺さぶられる

どちらにしても:

細胞の**”本来の仕事”(修復・成長・免疫)**に使えるはずのエネルギーが、体温維持のために取られてしまう

という構図になります。

冬の室温18〜22℃前後というのは:

体温を守るために、原子・分子・酵素・微生物たちが余計な無理をしなくていい環境

と捉えるとしっくりきます。

 


6. 福岡・北九州の冬と「体感温度」の落とし穴

福岡・北九州の冬は、数字だけ見れば:

🌡️ 最高気温は10℃前後の日も多く

🌡️ 北国ほどの低温ではない

のですが、体感としては:

💨 海風・山風の影響

💧 湿度の高さ

☁️ 日射の少ない日

が重なり、「底冷え」するような寒さを感じやすい地域です。

ここでは:

🌡️ 室温の数字だけでなく

🪟 壁や窓・床の表面温度(放射)

💨 隙間風などの気流

💧 湿度による体感温度

が大きく効いてきます。

同じ20℃でも:

❌ 床が冷たく、窓ガラスがひんやりしている家

✅ 床も壁もほどよくあたたかい家

とでは、**「細胞が感じている冬の負担」**はまったく違ってきます。

ここで、**断熱・気密・窓の性能といった”建築側の工夫”**が効いてきます。

 


7. 断熱・気密・調湿=細胞と微生物のための「外側の環境装置」

家づくりの役割を、もう少し**”いのち側”**から見てみます。

断熱

🏠 外の極端な暑さ・寒さの影響を減らし

🏠 室内の温度をゆるやかに変化させる

体温を守るために、身体が全力疾走しなくて済む環境をつくる

気密

🚪 スキマ風で、せっかくあたためた空気が逃げてしまうのを防ぐ

⚡ エアコンや暖房のエネルギーが無駄になりにくい

安定した温度・空気の流れをつくる

調湿(+素材)

🌬️ 適切な換気で、余分な湿気・汚れた空気を外へ

🌳 無垢材・塗り壁などの素材で、湿度の揺れをやわらげる

喉・粘膜・呼吸器だけでなく、そこに住む微生物や酵素たちにとっても心地よい湿度帯を保つ

こう考えると、断熱・気密・調湿は:

「私の身体の中で働いている細胞・酵素・微生物たちが、余計なストレスなしに仕事ができるように、外側からサポートする”環境装置”」

と言い換えることができます。

 


8. 「自分の身体」ではなく「たくさんの命と物質の共同作品

最後に、もう少しだけ視点を広げてみます。

私たちはつい:

❌ これは自分の身体だ

❌ この家は自分たち家族のための空間だ

と考えがちですが、原子・分子・微生物・酵素まで降りていくと、少し景色が変わります。

身体の中にいる”たくさんの他者”

🧬 細胞をつくる原子・分子

⚗️ 食べ物を分解してくれる酵素

🦠 腸・皮膚・口の中にすむ常在菌

🦠 家の中の空気にただよう多様な微生物

私たちが食べたものは、酵素と微生物によって分解され、細胞の材料になり、その細胞を構成する原子は、もともと土・水・空気の中にあったものです。

「自分の身体」は、原子・分子・微生物・酵素・生命が一緒につくり上げた”共同作品”

と言ってもいいかもしれません。

家の中も、同じ構図で動いている

💧 空気中の水分子と、壁や木材の分子がやり取りして湿度が決まる

🌳 木や土の素材の分子構造が、調湿や放射の仕方を決める

🦠 カビやダニだけでなく、「いてくれた方が良い菌」も含めた微生物たちのバランスが空気の質をつくる

🫁 その空気を、人間の細胞や微生物も吸い込んでいる

家はただの「箱」ではなく:

原子・分子・微生物・酵素・植物・人間が一緒に暮らす、小さな”いのちの環境”

です。

だからこそ、冬の室温や湿度、素材選びも:

❌ 「自分が快適かどうか」だけでなく

「自分の身体をつくってくれている存在たち」「この家に一緒に住んでいる微生物や素材たち」

にとって自然でやさしいかどうかという視点で見てみると、家づくりの意味が少し変わって見えてきます。


9. まとめ:絶対零度の”静けさ”から、いまここにある「いのちの温度」へ

❄️ 絶対零度は、原子・分子の動きが極限まで小さくなる、「生命が動けない世界」の目印

🧬 私たちの細胞は、36〜37℃という作業温度のなかで、原子・分子・酵素・微生物と協力しながら働き続けている

🌡️ 冬の室温18〜22℃前後は、体温を守るために身体が無理をしなくて済む温度帯

🏠 断熱・気密・調湿された家は、細胞と微生物たちのための「外側の環境装置」

🌍 私の身体も、私の家も、原子・分子・微生物・酵素・様々な物質と生命が関与する一つの「いのちの環境」である

絶対零度という極限の静けさに思いを馳せつつ、いまここで動きつづけている自分の細胞と、それを包む家の温度・湿度・空気を、少しだけ丁寧に感じてみる——。

そんなきっかけになればうれしいです。

「冬の室温を整えることは、じつは、身体の中で働く無数の細胞たちへの“やさしさ”でもあります。」


FAQ(よくある質問)

Q1. 冬の室温は何度くらいが体にとってちょうどいいのですか?

A.
一般的には、冬の室温は**18〜22℃**程度が快適とされています。これは、人体の深部体温36〜37℃を保つために、身体が過度な負担をかけずに済む温度帯であり、細胞の代謝や免疫などの働きがスムーズに進みやすい環境と言えます。個人差や住んでいる地域の気候条件もありますが、「寒くて肩をすくめる」「暑くて汗ばんでしまう」状態を長時間続けないことが大切です。

Q2. 寒い家に住んでいると、どんな健康への影響がありますか?

A.
寒い家では、体温を保つために身体が常に余分なエネルギーを使う必要があり、交感神経の緊張状態が続きやすくなります。その結果、疲れやすさや睡眠の質の低下につながったり、血圧の変動や心血管リスクの増加とも関連すると指摘されています。また、部屋ごとの温度差が大きい家では、ヒートショック(急な温度変化による体調急変)のリスクも高まります。

Q3. 断熱や気密を高めることは、本当に健康に関係があるのですか?

A.
はい、関係があります。断熱・気密を高めることで室内の温度が安定し、冬の底冷えや部屋間の温度差が小さくなります。これにより、体温を守るための負担が減り、血圧の急激な変動やヒートショックのリスクの低減につながります。また、適切な換気・調湿と組み合わせることで、カビやダニの発生を抑え、呼吸器やアレルギーへの負担も軽減しやすくなります。身体だけでなく、家そのものの寿命にも良い影響があります。

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