冬の室温「18〜22℃」と言われても寒い?それでも身体にやさしい”温度帯”との付き合い方
こんにちは!福岡のビオハウジングで住宅設計をしている、健康オタクの竹森哲也です。
よく**「冬の室内は18〜22℃くらいが理想」**と言われます。
でも、実際にその温度にしてみると──
😓 「22℃でも、なんだか寒い」
😰 「18℃なんて、とてもじゃないけど無理」
と感じる方も、多いのではないでしょうか。
今日は:
❓ なぜ18〜22℃が「身体にやさしい」と言われるのか
❓ それでも寒いと感じるとき、どう考えればいいのか
を、北九州の冬の暮らしと家づくりの視点からお話してみます。

1. なぜ「18〜22℃」が推奨されるのか
まず、18〜22℃という数字は「絶対の正解温度」ではありません。
どちらかというと:
“健康リスクが低く、服装や運用で調整しやすい温度帯”
という意味合いが強い**「目安のゾーン」**です。
① 体温リズムを乱しにくい
人間の身体は、つねに:
🔥 つくる熱(代謝)
💨 逃げる熱(皮膚・呼吸・汗)
のバランスを取りながら、37℃前後の体温を維持しています。
暑すぎる部屋
→ 汗をかき、心臓がドキドキしやすい
寒すぎる部屋
→ 血管がギュッと縮み、筋肉もこわばる
どちらも、心臓や血管に負担がかかる状態です。
18〜22℃は:
✅ 血圧が急に上がりすぎない
✅ 代謝に無理な負担がかかりすぎない
という意味で、心臓や血管に比較的やさしいゾーンだと言えます。
② ヒートショックを防ぎやすい
特に高齢者にとって、冬の**「温度差」は大きなリスク**です。
🏠 リビングはぬくぬく(22〜24℃)
❄️ 廊下や脱衣室は10℃以下
この差が、**ヒートショック(急な血圧変動)**の原因になります。
家全体が18〜22℃前後に近づいていると:
✅ 部屋ごとの温度差が小さくなる
✅ 暖かいリビングから、急に寒いトイレ・脱衣室へ行っても、身体がびっくりしにくい
という意味で、安全性が上がる温度帯でもあります。
③ 乾燥・結露とのバランスが取りやすい
冬の室内環境で、もう一つ大きいのが**「乾燥」と「結露(カビ)」の問題**です。
室内を25〜28℃までガンガン暖める
→ 空気が乾き、肌や喉の負担増/ウイルスが活発になりやすい
室温が低いまま、外は冷え込んで湿度が高い
→ 窓や壁で結露が増え、カビ・ダニのリスク
18〜22℃のゾーンは:
✅ 室内湿度40〜60%という”ちょうどいい帯”を狙いやすく
✅ 乾燥しすぎ・結露しすぎの両方を避けやすい
という意味で、空気環境のバランスが取りやすい温度帯でもあります。
2. それでも「寒い」と感じるのは、あなたのセンサーが正常だから
ここまで読むと:
💭 「健康には良さそうだけど、やっぱり18〜22℃は寒い…」
と感じる方もいると思います。
結論から言うと:
それでも「寒い」と感じるのは、あなたの身体のセンサーがちゃんと働いている証拠です。
18〜22℃はあくまで「健康面の目安」。全員が快適に感じる”正解温度”ではありません。
- 体質(冷え性・筋肉量・年齢)
- 活動量(在宅ワークで座りっぱなし/よく動く)
- 服装(家の中でも薄着か、しっかり重ね着か)
- 家の性能(断熱・窓・床・気密)
これらによって、「ちょうどいい温度」は大きく変わります。
数字に自分を合わせる、のではなく、自分の感覚をベースに、数字を微調整する
くらいの距離感で捉えてもらえたら十分です。
3. 室温だけで決まらない「体感温度」という考え方
同じ22℃でも:
✅ 「ぽかぽかで気持ちいい家」
❌ 「なんだか底冷えする家」
に分かれるのは、体感温度が違うからです。
体感温度は”合計点”
体感温度は、ざっくり言うと:
🌡️ 室温(エアコンの設定温度)
🪟 放射温度(窓・壁・床の表面温度)
💨 気流(風の強さ・当たり方)
💧 湿度
👔 服装・体質
🏃 活動量
といった要素の合計点で決まります。
例:こんなとき、22℃でも寒く感じる
❌ 窓:アルミサッシ+単板ガラスでひんやり
❌ 床:フローリング直で足元が冷たい
❌ 姿勢:在宅ワークで座りっぱなし
❌ 服装:素足+薄いスウェット
こうなると、室温は22℃でも、体感的には18〜19℃くらいまで落ちてしまいます。
たとえるなら:
🌡️ 室温=「気温」
☀️ 放射温度=「陽だまり」
同じ気温でも、陽だまりがあると暖かく感じる。あのイメージに近いですね。
4. 北九州の冬と「18〜22℃」のちょうどいい距離感
福岡・北九州の冬は:
🌡️ 気温の数字だけ見るとそれほど低くないのに
❄️ 外に出ると**「じんわり骨まで冷える」**
そんなしっとりした寒さが特徴です。
💧 外気が湿りがち
💨 風や雨で、体感温度が下がりやすい
こうした地域特性まで考えると、現実的には:
☀️ 日中のリビング:22〜24℃
🌙 夜のくつろぎ:21〜23℃
🛏️ 寝室:19〜21℃(+寝具で調整)
くらいをスタートラインにして:
「自分の身体がほっとする温度」+「結露・カビが暴れすぎない範囲」
を探していく方が、無理のない付き合い方だと思っています。
5. 18〜22℃の”身体にやさしいゾーン”と上手につき合うコツ
「じゃあ、具体的にどう運用すればいいの?」というところを、暮らし方レベルに落としてみます。
① 室温設定のざっくり目安
☀️ 起きて活動している時間
→ 20〜22℃(冷え性の方は22〜24℃でもOK)
🛋️ くつろぎタイム(テレビ・読書)
→ 21〜23℃
🛏️ 就寝時の寝室
→ 18〜20℃+寝具で調整
💡 ※ 高齢者・小さなお子さん・冷えが強い方がいる場合は、1〜2℃高めを目安に考えて大丈夫です。
② 温度を上げる前に「体感温度」を上げる工夫
いきなりエアコンを26〜28℃に上げる前に、体感の方を先に整えると、身体にも光熱費にもやさしくなります。
足元を最優先で守る
🧦 スリッパ・厚手の靴下
🧸 デスク下だけでも小さなラグを敷く
🔥 必要に応じて、足元用の小型ヒーターを弱めで
窓の冷えをカットする
🪟 厚手カーテンを床まで垂らす
🪟 カーテンレール上のすき間をふさぐ
🪟 可能なら、ハニカムスクリーンや内窓(二重サッシ)
服で「断熱材1枚分」を足す
👕 上半身:インナー+長袖+カーディガン
👖 下半身:レギンス or タイツ+ズボン
🧣 首・お腹・腰まわりを冷やさない
服装は、家でいえば断熱材+気密のような役割。
ここを整えてから室温を微調整すると、18〜22℃のゾーンでもラクに過ごしやすくなります。
③ うまくいっているかを確かめるサイン
✅ 朝、喉が痛くない・鼻が詰まりすぎていない
✅ 布団から出るときの「地獄感」が少しマシになっている
✅ 窓の結露が、びっしりではなく「うっすら〜ほぼ無し」程度
✅ 肩や首のこわばりが、以前よりラクになっている
こういった小さな”ほっとする変化”が出てきていれば、その家なりの「身体にやさしい温度帯」に近づいている証拠です。
6. まとめ:数字は”ヒント”、正解はあなたの身体の中にある
✅ 18〜22℃は、健康リスクが比較的少なく、乾燥・結露のバランスを取りやすい目安のゾーン
✅ それでも寒いと感じるのは、あなたの身体のセンサーがちゃんと働いている証拠
✅ 室温だけでなく、窓・床の冷え、風の当たり方、服装、活動量を含めた「体感温度」で見ることが大事
温度計に、自分の感覚を合わせにいくのではなく、自分の身体の感覚を、家づくりと運用の”ものさし”にしていく。
ビオハウジングでは、そんな家との付き合い方を、これからもお伝えしていければと思います。