“部屋間の温度差”がもたらすストレスと、ビオハウジングの空気設計【福岡・北九州】
リビングは暖かいのに、廊下が寒いのはなぜ?
――“部屋間の温度差”がもたらすストレスと、ビオハウジングの空気設計【福岡・北九州】
🏡 こんにちは

こんにちは、福岡のビオハウジング。
健康オタクの住宅設計士、竹森哲也です。
冬になるとよく聞く言葉があります。
「リビングは暖かいけど、廊下やトイレに行くと寒いんです。」
実はこの“部屋ごとの温度差”こそが、
冬の暮らしで一番身体にストレスを与える原因のひとつ。
今日はその理由と、ビオハウジングがエアコン一台で家全体をやさしく温める方法をお話しします。
🧊 なぜ、部屋ごとに温度差ができるのか?
多くの家では、リビングなど“人が長くいる部屋”だけを暖め、
廊下や玄関、階段は暖房が届かず冷気の溜まり場になります。
ドアを開け閉めするたびに、暖かい空気と冷たい空気が行き来し、
体表温が急に下がる。血管がギュッと縮み、血圧が跳ね上がる。
これが“ヒートショック”のメカニズムです。
夜中にトイレへ行くときに感じる「ゾクッ」とした寒気。
それは、体が冷気の刺激に強いストレスを感じているサインなんです。
🌡️ 「家全体をゆるやかに温める」ことが、いちばんの健康対策
一部を強く暖めるのではなく、
家全体をゆるやかに包み込むように温める――
それが、身体に負担をかけない理想的な暖房のあり方です。
ただし、“全館空調”というと大掛かりな機械設備をイメージする方も多いでしょう。
でも、ビオハウジングの家は違います。
私たちはエアコン一台で家全体を運用しています。
その秘密は、「空気の流れを設計する」ことにあります。

🍃 ビオハウジングが「エアコン一台」で運用できる理由
エアコン一台でも家全体が暖かくなるのは、
床下空間を適温に保ち、その空気をゆるやかに循環させる設計だからです。
床下で温めた空気が壁やスリットを通って各部屋に流れ、
リビング・廊下・トイレ・寝室など、家全体を包み込みます。
この「床下暖房」の仕組みは、
床暖房のように一部を熱くするのではなく、
**家全体の平均温度を上げる“やさしい暖かさ”**です。
体も空気も、温度の変化が少ないほどストレスを感じません。
一歩踏み出しても寒くない――
そんな“なめらかな空気”を設計しています。
🚪 “動線の冷え”をなくす工夫
ビオハウジングでは、
廊下や洗面・トイレといった“動線上の空間”も、
床下循環の温風が自然に届くよう設計しています。
家の中を歩くたびに温度が変わらない。
それは単なる快適さではなく、
身体へのやさしさそのものです。
夜間のトイレ移動でも血圧が乱れにくく、
お子さんや高齢の方にも安心して暮らしていただけます。
🔄 空気が呼吸する家
温度差をなくすために、もう一つ大切なのが「空気の通り道」。
ビオハウジングでは、ドア下のアンダーカットや、
天井のリターングリルなどを活かし、空気がゆるやかに巡るよう計算しています。
これにより、エアコン一台の力でも、
家じゅうの空気が呼吸するように循環します。
性能だけでは生まれない、
“体がほっとする空気のリズム”がそこにあります。
🌙 夜の過ごし方も「温度のリズム」で
夜、寝る1時間前にリビングだけを急に暖めると、
部屋ごとの温度差が逆に大きくなります。
理想は、1日中エアコンを低出力で連続運転すること。
家全体がじんわりと温まり、温度変化がゆるやかになります。
これは、光熱費の節約にもつながります。
「強く・短く」より、「弱く・長く」が、
身体にも家計にもやさしい暖め方です。
🌿 ビオハウジングの考え方
私たちが大切にしているのは、
「快適=暖かい部屋」ではなく、
**“どこにいても温度差を感じない家”**です。
空気が流れ、素材が呼吸し、
微生物や湿度までが自然に調和している――
そんな環境が、人の感覚を整え、ストレスを減らしてくれます。
エアコン一台でも家中が心地よくなるのは、
性能だけでなく、空気のデザインを考えているからです。
☀️ まとめ
リビングは暖かいのに、廊下が寒い。
この温度差こそが、冬のストレスの正体です。
でも、空気を設計する家なら、
エアコン一台でも家全体がやさしく包まれるように暖かくなります。
福岡・北九州のように昼夜の寒暖差が大きい地域こそ、
「閉じる」より「めぐらせる」。
それが、心と体にやさしいビオハウジングの冬の家づくりです。