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断熱性能が良い家は快適か?そのデメリット その9 高気密・高断熱の家ほど「素材のにおい」が残る?

高気密・高断熱の家ほど「素材のにおい」が残る?

「高断熱の家に住めば、冬も暖かくて快適!」

そんなイメージで家づくりを検討している方も多いかもしれません。

でも実は、断熱性能ばかりを重視してしまうと、“空気の質”が悪くなるリスクがあることをご存知でしょうか?

とくに最近は、福岡、北九州でも高断熱・高気密住宅のニーズが高まる一方で、

シックハウス症候群や化学物質過敏症などの相談も増えてきています。


化学物質や素材のにおいが“抜けない”家に?

高気密の住宅は、「すき間をなくして空気の流出入を抑える」設計になっています。

だからこそ、冷暖房がよく効く・省エネになるというメリットがあります。

しかしその反面、以下のような空気汚染源外に逃げにくくなるのです。

  • ビニールクロスや接着剤に含まれるホルムアルデヒドやVOC

  • 新築時の建材・家具のにおい

  • 洗剤や柔軟剤、芳香剤などの化学香料

  • 調理臭やペット臭、体臭 など

これらが換気不足・調湿不足の状態でこもってしまうと、

頭痛やめまい、喉の痛み、鼻炎、アレルギーといった症状を引き起こす「シックハウス症候群」の原因になることもあります。


自然素材を選べば安心? その考え方に注意!

「自然素材なら安心ですよね?」という声もよく聞かれます。

確かに、漆喰や無垢材、セルロースファイバーなどの自然素材は調湿や脱臭にも優れています。

ただし、すべての“自然素材”が無害とは限らないことも知っておく必要があります。

たとえば:

  • 無垢材でも、塗料や接着剤に石油系化学物質が使われていれば意味がない

  • 「天然の香り」も、人によってはアレルゲンになることがある

だからこそ、**“何を使うか”だけでなく、“どこにどう使うか”**まで考えた設計が重要です。


北九州の工務店として大切にしていること

私たち[●●工務店]では、北九州の湿度が高い気候や海風の影響も考慮しながら、

**「断熱性能+素材の安全性+空気の質」**をトータルで考えた家づくりを行っています。

  • 【漆喰・珪藻土】を使ってVOCを吸着・分解

  • 【セルロースファイバー断熱材】で調湿&断熱

  •  より自然環境に近い醗酵する環境作り

  • 【1種換気×自然通風】で空気がこもらない工夫

また、新築・リノベーションどちらのご相談でも、使用素材の開示・ご説明を行っております。


まとめ|素材が空気をつくる時代へ

高断熱・高気密の家では、「温度の快適さ」だけでなく「空気の質」こそが住み心地を左右します。

断熱性能を高めるほど、家の中の空気は逃げにくくなり、**素材から出る化学物質やにおいが“こもる家”**になってしまう可能性も。

これからの家づくりに必要なのは、目に見えない“空気の安全性”まで見える化する設計です。

「気持ちのよい空気で暮らしたい」──

そんな方は、ぜひ一度、自然素材と空気設計の両立を得意とする当社にご相談ください。

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