地震はいつ起きるか予測できません。
しかし、家の耐震性能を高めておくことで、万一の揺れの中でも自宅での避難が可能になり、大切な家族と資産を守ることができます。
ビオハウジングでは、設計段階から耐震等級3の安全性を確保し、構造計算や施工の確認を徹底。
単に倒壊を防ぐだけでなく、被害を最小限に抑え、日常生活の継続を可能にする家づくりを目指しています。
地震保険に加入していれば大丈夫なのでは?と思う方がいるかもしれませんが、災害時にはお金の問題だけでなく、工事業者の順番待ちで半年~数年工事ができない、というケースが少なくありません。部分的な欠損でも数か月放置してしまうと状態が悪化してしまうこともあります。 耐震等級2の家と3の家の費用の差は50万円程度です。ただし、耐震等級3の家は欠損や倒壊のリスクが低いため保険料の割引が適用されます。福岡県の場合、割引額は約21万4千円なので、実質30万円以下の差額で耐震等級3にできます。 自宅が倒壊して二重ローンを支払ったり長期の避難所生活を強いられるリスクを大幅に減らせるとしたら、28万6千円をかける価値はあるのではないでしょうか。
出典:一般社団法人くまもと型住宅生産者連合会「耐震等級3のススメ」を元に作図
建物の所在地 | 2,000万円の保険料(5年) | 30年間の保険料(概算) | 耐震等級3による割引額 |
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岩手・秋田・山形・福島・栃木・群馬・富山・石川・福井・鳥取・島根・山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・鹿児島 | 89,000円 | 534,000円 | 213,600円 |
北海道・青森・宮城・新潟・長野・岐阜・滋賀・京都・奈良・兵庫・岡山・広島・大分・宮崎・沖縄 | 113,030円 | 565,150円 | 226,060円 |
香川 | 138,840円 | 833,040円 | 333,216円 |
茨城・山梨・愛媛 | 167,320円 | 1,003,920円 | 401,568円 |
徳島・高知 | 191,350円 | 1,148,100円 | 401,240円 |
埼玉・大阪 | 167,320円 | 1,003,920円 | 401,568円 |
千葉・愛知・三重・和歌山 | 272,340円 | 1,664,040円 | 665,616円 |
東京・神奈川・静岡 | 278,570円 | 1,671,420円 | 668,568円 |
※現在は地震保険に30年契約がないため、図は概算のシミュレーションとなります。
私たちが家づくりで耐震等級3を標準とするのは、単に「地震に耐える」ためではありません。大切なのは、家族の暮らしと未来を守り続けるための確かな備えだからです。
耐震等級3は、災害に強いだけでなく、安心して日常を送り、将来にわたって住み続けられる最適な選択。ビオハウジングでは、その強さをすべての家に標準で備えています。
01.最大級の地震にも、余裕をもって耐えられる強さ
耐震等級3は、震度6強〜7クラスの大地震にも耐えうる設計基準。単に「倒壊しない」のではなく、損傷も最小限に抑え、家の機能を守り抜くための強度を備えています。「生き残る」だけでなく、「暮らし続ける」ことを前提にした安心設計です。
02.繰り返す余震にも壊れにくい
大きな地震は、本震だけで終わるわけではありません。その後何十回と続く余震にも、建物が耐え続けなければ、本当の安心とは言えません。耐震等級3なら、連続する衝撃にも耐え抜く耐久力を確保しています。
03.避難所に頼らず「家の中」で命を守る
耐震等級3の家なら、震災時にも倒壊を免れるだけでなく、室内空間そのものが安全な「シェルター」として機能します。避難所に頼らず、家の中で安心して過ごせる可能性が高まります。
04.将来の資産価値を守れる
今後ますます、住宅に求められる耐震性能の水準は高まると予想されています。耐震等級3の家は、将来の中古住宅市場でも価値が落ちにくい、強い資産となります。
05.住宅ローンや保険で優遇が受けられる
耐震等級3を取得している住宅は、住宅ローン減税が有利になったり火災保険料が割引になるといった、経済的な優遇も受けられる場合があります。(※地域や金融機関によって異なります。)
06.リフォーム・建て替えリスクを減らす
耐震性能が不十分な家は、将来リフォームや建て替えが必要になるリスクが高まります。耐震等級3の家なら、長期にわたって安全に住み続けられるため、メンテナンスコストや建て替えリスクを抑えることができます。
07.子どもや孫にも受け継げる家に
家づくりは、今だけの安心のためではありません。未来の家族――子どもや孫たちにも、確かな安心を引き継ぐために。耐震等級3は、世代を超えて住み継げる家のための、必要不可欠な条件なのです。
ビオハウジングが推奨する「ハイブリッド構造」とは、「木造軸組み工法」と「2×4(ツーバイフォー)壁工法」の、それぞれの長所を組み合わせた新しい建て方です。まず、建物の基本となる土台・柱・梁でしっかりと骨組みをつくり、その外側に耐力壁パネルを隙間なく張り巡らせて構造を強化します。さらに、必要に応じて部分的に筋交いも加えることで、バランスのとれた高耐震・高耐久の家を実現しています。これにより、従来の「点(柱)」だけで支えていた構造に比べ、建物全体を「面」でしっかりと支えることが可能になります。そのため、地震による揺れや強風にも非常に強い家が生まれるのです。
つまり、木造軸組み工法が持つ設計自由度の高さ2×4工法が誇る強い耐震性・耐風性。この2つの「いいとこ取り」を叶えた、理にかなったハイブリッドな構造だと言えます。
さらに、使用している面材にもこだわっています。耐力壁には、天然素材からできた「モイス」を採用。モイスはシックハウス症候群の原因となる有害物質を含まず、粉末状にすれば肥料として土に還せる、人にも自然にもやさしい素材です。また、モイスは優れた調湿作用を持ち、夏場の湿気対策や、冬の乾燥防止にも効果を発揮します。これにより、壁内部の結露も防ぎ、住まいの耐久性をさらに高めてくれます。
ビオハウジングでは、すべての家に対して、通常は3階建て以上でしか求められない「許容応力度計算」を標準で実施しています。
許容応力度計算とは、単に「家全体が揺れに耐えられるか」を見るだけではありません。柱1本1本にかかる力まで細かく計算し、負担の大きな部分には、柱の太さや材質を調整して補強する。そんな厳密な設計と検証を重ねる方法です。
この計算では、使用するすべての木材について「圧縮」「引っ張り」「曲げ」への耐性。地震、積雪、風力に対する壁や接合部の耐力。土台・梁・柱・壁のバランス。などが細部にわたって数値化され、結果として数百枚にも及ぶ構造計算書が作成されます。そして、それをお客様一人ひとりにお渡ししています。
ではなぜ、これほど手間のかかる許容応力度計算を、私たちは全棟で行うのでしょうか?
実は、日本の建築確認申請では、もっと簡単な「仕様規定」や「性能表示計算」でも認められており、多くの戸建て住宅はこれら簡易計算で建てられています。しかし簡易計算は、「家全体として基準を満たしていればよい」という考え方のため、柱一本一本や接合部まで細かく見ることはありません。そのため実際には、強度が足りない柱があっても見落とされるリスク、本来必要ない場所に「過剰な補強」をして設計自由度を下げるリスクが存在します。
私たちビオハウジングは、同じ耐震等級3でも、本当に安心できる強さを求めています。だからこそ、1棟ごとに緻密な許容応力度計算を行い、本当に必要な場所に、必要なだけの強さを持たせる設計にこだわっています。
これにより、より安全な家。より設計自由度の高い家を、両立させることができるのです。
構造計算は専門的な知識を必要とするため、多くの住宅会社では構造設計事務所へ外注しています。当社も計算の精度を確保するためにプロの協力を得ていますが、社内の建築士も構造に関する知識を備えており、安全性をしっかり確認しながら設計を進めています。
不確かなまま設計するのではなく、社内で検証を重ねることで、お客様に自由度の高いプランをスムーズにご提案できます。また、設計担当だけでなく現場スタッフも構造を理解しているため、計算に基づいた図面を確実に施工へと反映できる体制が整っています。
設計と施工の両面から安全性を見守ることで、安心して暮らせる住まいをお届けする――それが私たちの家づくりの強みです。