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TOP社長ブログ【四毒④】甘いものと“心の波”|血糖と感情のゆらぎを整える、発酵的な暮らし方

【四毒④】甘いものと“心の波”|血糖と感情のゆらぎを整える、発酵的な暮らし方

【四毒④】甘いものと“心の波”

こんにちは、福岡のビオハウジング 健康オタクの住宅設計士 竹森哲也です。

私は、福岡・北九州エリアで「発酵する家」「呼吸する家づくり」をテーマに、

自然素材と微生物の力を生かした設計を行っています。

湿度の高いこの地域では、**“空気のめぐり”**が家づくりの要です。

その考え方は、実は私たち人の身体にも通じているのです。


 甘いもので、心を満たそうとする私たち

仕事や家事の合間に、ふと甘いものが欲しくなる。

それは多くの人にとって自然なことですが、

実は、身体や心が本来のリズムを見失っているサインかもしれません。

私自身も、設計の仕事で集中力が切れたときに

チョコやコーヒーに手を伸ばしていました。

一瞬は元気になるけれど、その後にどっと疲れがくる。

それは、血糖値の波が感情の波をつくっていたのだと、あとで気づきました。


 血糖値の波は、心の波

吉野敏明先生は、砂糖や精製甘味料を“四毒”のひとつに挙げています。

理由は、血糖値の乱高下が身体だけでなく感情にも影響するからです。

血糖が上がると、一時的にドーパミン(快楽ホルモン)が分泌され、気分が高揚します。

けれどその反動でインスリンが過剰に働き、今度は血糖が急降下。

「だるさ」「不安」「怒り」「無気力」といった感情が現れます。

この波を繰り返すうちに、脳が“刺激”を求めるようになり、

また甘いものを欲してしまう——。

まるで、温度差の大きい家が結露を繰り返すような状態です。


 家でいえば、“温度差のある空間”

福岡や北九州のような湿度が高く、冬も寒暖差の大きい地域では、

家の中に温度差があると結露やカビが生まれます。

それは、身体で言えば“炎症”のようなもの。

血糖や感情の温度差も同じです。

外から見えなくても、内側に小さな不調を積み重ねていく。

だから大切なのは、「波をなくすこと」。

家も身体も、一定のリズムで巡る環境が健康を支えます。

それが、家でいえば通風設計や自然素材、

身体でいえば発酵食やゆるやかな代謝の働きです。


ゆるやかな“発酵のリズム”へ

砂糖を減らし、発酵食品や自然の甘み(甘酒、干し芋、果物など)を選ぶと、

血糖値はゆっくり上がり、ゆっくり下がります。

これは、家の中で“やさしい光”を灯すような暮らし。

ギラギラと照らす強い照明ではなく、

木漏れ日のように穏やかなリズムが、心を落ち着かせてくれます。

発酵の力とは、急がず、時間とともに熟していくこと。

それは、私たちがつくる家の姿勢とも重なります。

家も身体も、整えるより「育てる」。

そうすることで、どちらも長く呼吸し続けられるのです。


 甘さとは、刺激ではなく調和

砂糖を減らすと、

野菜や穀物の自然な甘みが、驚くほど豊かに感じられるようになります。

それは、感覚が戻った証拠。

本当の甘さは、舌の上ではなく、

心の静けさの中にあります。

家も人も、過剰な快適さではなく、

自然のリズムに寄り添うとき、

本当の「心地よさ」が生まれる。

それが、私が福岡・北九州で目指している“発酵する暮らし”です。


🪶 おわりに

小麦・植物油・乳製品・甘いもの。

この“四毒”を見直すことは、

体を治すためではなく、感覚を取り戻すための旅です。

家の空気、身体の空気、心の空気。

それらが調和するとき、暮らしは静かに発酵しはじめます。

福岡・北九州という気候とともに生きる家づくりの中で、

私はこれからも、「自然と共に呼吸する暮らし」を提案していきます。

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