健康住宅をつくる前に、自分の身体を整えよう (健康住宅 × 四毒抜き × 発酵的暮らし)
健康な住宅にこだわるなら、自分の健康にもこだわる
近年、「健康住宅」という言葉をよく耳にします。
自然素材を使い、化学物質を減らし、断熱や換気に配慮する——。
そうした工夫は、確かに家の“健康”を守るために大切なことです。
でも、少し立ち止まって考えてみたいのです。
その家に住む私たち自身の身体は、本当に健康でしょうか?
どんなに空気のきれいな家でも、
住む人の身体が淀んでいては、真の快適さは生まれません。
家と人の健康は、まるで“外と内の呼吸”のように、
ひとつの循環でつながっているのです。
家の健康と、身体の健康はよく似ている
健康な住宅とは、風が通い、湿気が抜け、微生物が生きている家。
自然のリズムに調和した、空気が循環する家です。
実は、人の身体もまったく同じ。
腸内細菌が働き、発酵のように代謝が進み、
食べたものがきれいに“通って”いくことで心身が整います。
つまり、
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家の健康=通気の循環
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身体の健康=腸の循環(通便)
どちらも「滞りをつくらない」ことが、健康の基本なのです。
四毒抜きで、身体の空気をきれいにする
最近話題の「四毒抜き(しどくぬき)」をご存じでしょうか。
歯科医の吉野敏明先生が提唱する、
現代人の健康を損ねる4つの食の毒を抜くという考え方です。
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小麦(腸の炎症・免疫の乱れ)
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植物油(酸化や細胞のダメージ)
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乳製品(代謝・ホルモンへの負担)
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甘いもの(血糖の乱れ・依存)
これらを減らすだけで、体が軽く、頭がすっきりしてくる人が多いといいます。
実際に少しずつ取り入れてみると、
まるで家の空気を入れ替えたように、
体の中の“淀み”が消えていく感覚があります。
感じる力を取り戻す暮らしへ
騒音の中では小さな音が聞こえにくくなるように、
体に毒や炎症が溜まっていると、
自分の“違和感”に気づけなくなります。
小麦や砂糖を控えることで、
食後の眠気や肌の変化など、
小さなサインを敏感に感じ取れるようになります。
それは、静かな森の中で風の音や木の香りを感じるような、
“生命の感度”を取り戻す体験です。
家も身体も、整えるほどに感覚が戻っていく。
それこそが、本当の意味での「健康住宅」だと思います。
🪶 まとめ|家と身体、両方を整える暮らしへ
健康な家を建てたいなら、まず自分の身体を整えること。
家も人も、同じように呼吸し、発酵し、循環して生きています。
「健康住宅」とは、外側の家の性能だけでなく、
暮らす人の内側——心と体の状態にもつながっています。
外の空気と内なる空気が共鳴するとき、
本当の“健康な暮らし”がはじまります。
今後の予定
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【四毒①】小麦と腸の関係 〜通気と通便〜
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【四毒②】植物油と酸化 〜細胞と家の“劣化”〜
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【四毒③】乳製品と代謝 〜過保護な暮らしを見直す〜
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【四毒④】甘いものと心の波 〜依存から自立へ〜