春は、体も暮らしも芽吹き直す季節。福岡・北九州の注文住宅で考える“春の食べ方”と住まいの整え方
こんにちは。
福岡のビオハウジング、健康オタクの住宅設計士 竹森哲也です。
北九州で自然素材の注文住宅をつくる工務店として、設計から現場まで一貫して見ています。
春の現場帰り。
少し白っぽくかすんだ空を見ながら車を走らせていると、道ばたの緑がふっと明るく見える日があります。
「もう春だなあ」と思う反面、
鼻がムズムズしたり、なんとなく体が重かったり。
うれしい季節なのに、体のほうは少し追いついていない。
そんな感覚、ありませんか。

春って、気持ちは前に向きやすいのに、
体はまだ冬の名残を引きずっていることがあるんですよね。
動きたい。
窓も開けたい。
外の空気も感じたい。
でも、花粉やPM2.5、黄砂が気になる。
食欲も日によってばらつく。
眠りも、なんだか浅い。
こういう時期は、無理に自分を引っ張るより、
季節の力を少し借りるほうが、案外うまくいくことがあります。
春は「芽吹きの力」をもらう季節
昔から、旬のものを食べるという知恵があります。
農林水産省でも、旬の食材は比較的手に取りやすく、栄養価も高いと紹介されています。
また春は、山菜のようなほろ苦さのある食材が出回る季節でもあります。
山菜は、ただ「春っぽい味」がするだけではありません。
林野庁の資料では、山菜には食物繊維が多く、カロテンやビタミンC、ミネラルを含むものが多いとされています。
ここで大事なのは、
「春の不調を食べ物で治す」という発想ではなく、
春の体に、春のリズムをそっと思い出させる という感覚です。
たとえば、
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菜の花のほろ苦さ
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せりや三つ葉の香り
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ふきのとうやたらの芽の春らしい苦み
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たけのこや豆の、やわらかな生命感
こういう“芽吹きの味”って、
体をガツンと変えるというより、
冬に少し閉じていた感覚を、ゆっくり外へ向けてくれる感じがあるんです。
春の食べ方は、「足す」より「借りる」
春は新しいことを始めたくなる季節です。
でも、体にとっては変化の多い季節でもあります。
だから私は、春の食事は
「がんばって整える」より、
季節のものを一品、足してみる くらいがちょうどいいと思っています。
たとえば朝なら、
味噌汁に菜の花を少し入れてみる。
刻んだ三つ葉を最後にふわっとのせる。
それだけでも、香りが立って、気分が少し変わります。
夜なら、
新玉ねぎを蒸したり、
たけのこをだしでやさしく炊いたり。
口に入れたときの“ふわっ”とした春の香りが、
頭より先に体をゆるめてくれることがあります。
食べ物って、栄養の表だけでは測れないんですよね。
香り、歯ざわり、苦み、やわらかさ。
そういう五感の刺激が、「季節が変わったよ」と体に伝えている気がします。
2つの小さな例
例1|朝が重い春は、「緑をひと口」から
春先は、朝から完璧な食事をつくるのがしんどい日もあります。
そんな日は、白いごはん、味噌汁、卵焼き。
そこに、菜の花のおひたしか、刻みねぎでもいい。
たったそれだけでも、食卓に“春の色”が入るんです。
「今日はちゃんとしなきゃ」ではなく、
「春をひと口、借りよう」くらいで十分。
その軽さのほうが、むしろ続きます。
例2|家族が少し疲れ気味の春は、「香り」で整える
お子さんが鼻をすすっていたり、
大人もなんとなく眠りが浅かったり。
そんな春は、刺激の強いものを増やすより、
せり、三つ葉、新玉ねぎのような香りのやさしい食材が役に立つことがあります。
食卓に湯気が立って、
香りがふわっと広がる。
それだけで、家の空気まで少しやわらぐんですよね。
「食べること」って、
体に入れることでもあり、
家族の空気を整えることでもあるんだと思います。
福岡・北九州の春は、「食」だけでなく「空気」も整えたい
福岡・北九州の春は、気候としてはとても気持ちいい季節です。
でも実際には、花粉やPM2.5、黄砂の影響で、
「窓を開ければ快適」と言い切れない日も少なくありません。
環境省は、花粉対策として、窓の開け幅を狭くし、レースのカーテンを使うことで屋内への流入を減らせると案内しています。
また、窓を10cmほど開けてレースのカーテンを使うと、流入花粉をおよそ4分の1に減らせるとする資料もあります。
PM2.5についても、環境省は、窓を開けておくと屋内濃度が屋外と同等になると推測されるため、必要最小限の開閉で吸入量を減らすことは有効だとしています。
つまり春は、
「開ければ気持ちいい季節」でもあり、同時に「入れたくないものも入ってきやすい季節」 なんです。
だから、福岡・北九州で健康住宅や自然素材の家、注文住宅を考えるとき、
春の暮らしは「食べ物」だけでは足りません。
室内空気をどう整えるか。
花粉をどこで落とすか。
洗濯物をどう干すか。
脱衣室や収納の空気をどうよどませないか。
そのあたりまで含めて、春の暮らしはずいぶん変わってきます。
春の体を守る家は、「気合い」ではなく「仕組み」で支える
ここは、工務店として強く感じるところです。
春の不調は、気合いで乗り切るより、
家の仕組みで軽くしておいたほうがいい。
たとえば、
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花粉や外気の入り方を考えた換気計画
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玄関まわりで上着や花粉を落としやすい動線
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室内干しでもにおいがこもりにくい空気環境
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体感温度がぶれにくい断熱の考え方
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無垢材や塗り壁など、触れたときに気持ちがやわらぐ自然素材の家
こういうものは、どれか一つで劇的に変わるというより、
重なって効いてきます。
食べ物が、体の内側から春を助けるものだとしたら、
住まいは、外側から春を受け止める器です。
どちらか片方だけではなく、
両方がそろうと、暮らしはかなりやさしくなります。
まとめ
春には、春の食べ物を。
芽吹きの力を、少し借りる。
それは、昔ながらの知恵のようでいて、
今の暮らしにもちゃんと合っている気がします。
そして福岡・北九州のように、
花粉やPM2.5、黄砂のことも考えないといけない地域では、
食だけでなく、住まいの空気環境まで整えておくことが大切です。
春をがまんするのではなく、
春とうまく付き合える家にする。
そんな注文住宅を、
これからも丁寧に考えていきたいと思っています。
図面段階で、
「春の空気」と「春の暮らし方」まで整理しておくと、住み始めてからのラクさが変わります。
気になる方は、気軽にご相談ください。
FAQ
Q1. 春に「芽吹きの食べ物」を食べるのは、どういう意味がありますか?
旬の食材は比較的手に取りやすく、栄養価も高いとされています。春は山菜や菜の花のような、ほろ苦さや香りのある食材が出回る季節なので、春らしいリズムを食卓に取り入れやすい時期です。
Q2. 春はやはり窓を開けたほうがいいのでしょうか?
気候がよい日は気持ちいいですが、花粉やPM2.5が多い日は注意が必要です。環境省は、花粉対策として窓の開け幅を狭くすることや、レースのカーテンを使うことを案内しています。
Q3. PM2.5が気になる日は、家でどう過ごすのがよいですか?
環境省は、窓を開けておくと屋内のPM2.5濃度は屋外と同等になると推測されるため、窓の開閉や換気を必要最小限にすることは有効だとしています。家の換気計画やフィルターの考え方も大切です。
Q4. 春の住まいづくりで、工務店に相談しておくとよいことは何ですか?
花粉を持ち込みにくい玄関動線、室内干しの計画、脱衣室や収納の空気の流れ、そして体感温度の安定などです。春の快適さは、窓の有無だけでなく、空気の入口と家の中の流れをどう整えるかで変わってきます。