エアコンは何台が正解? 福岡・北九州の注文住宅で「ほぼ1台運用」を叶えるビオハウジングの考え方
こんにちは、福岡のビオハウジング
健康オタクの住宅設計士・竹森哲也です。
こんにちは。エアコンの台数、悩みませんか?

打ち合わせで、こんなお話をよく聞きます。
「できればエアコンは少ない台数にしたいんです」
「各部屋に1台ずつって、電気代もメンテも大変そうで…」
実は、私自身も同じタイプです。配管だらけの外壁も好きじゃないし、フィルター掃除も最小限にしたい。だからこそ、昔は「リビングに1台ドーン!」でなんとかしようとしていました。
ところが現実には──
- リビングは涼しいのに、2階はモワッと暑い
- 冬、廊下と脱衣室だけ冷蔵庫みたいに冷たい
- 1台のエアコンがフルパワーで頑張り続け、電気代は思ったほど安くない
「1台でいこう」と決めていたお施主さまが、住んでみてから追加で2台・3台と増やしたケースも、たくさん見てきました。
なぜ「エアコン1台で家中」は難しいのか?
まずは、一般的な家で「1台運用」が難しくなる理由から整理してみます。
一般的な家で1台が厳しい理由
家の断熱性能が足りない
- 壁や窓から熱がどんどん出入りする
- エアコン1台では、追いつかずフル稼働になりがち
気密が甘く、すき間風が多い
- C値(家のすき間の少なさ)が大きい家は、温めた(冷やした)空気が逃げてしまう
部屋が細かく仕切られている
- ドアを閉めると、エアコンの風が届かない
- 廊下・トイレ・脱衣室が「冷暖房の外」になり、ヒートショックの心配も
エアコン1台に負荷が集中する
- 年中フルパワー → 電気代が上がりやすい
- 故障したとき、家族全員が一気に困る
つまり、「1台が悪い」のではなく、1台で回す前提で家がつくられていないことが問題なのです。
それでも「できるだけ少ない台数」にこだわりたい理由
それでも、私たちがエアコンの台数を減らしたいのには、ちゃんと理由があります。
初期コストを抑えられる
- 各部屋に1台ずつより、「少数精鋭」の方がコストを家の性能に回せる
メンテナンスがシンプル
- フィルター掃除や買い替えの手間・費用が減る
暮らしの見た目と音が静かになる
- 室外機がズラッと並ばない外観
- 室内も、エアコンの風や音をあまり意識せず暮らせる
福岡・北九州のように夏の湿気も冬の冷えもそこそこ厳しい地域では、「台数を削りすぎてつらい暮らし」か、「台数を増やしすぎて管理が大変」か、どちらかに寄ってしまいがちです。
そこでビオハウジングが出した答えが、
『小屋裏エアコン+床下エアコン』を前提にした家づくり
です。
ビオハウジングの答え:「小屋裏エアコン+床下エアコン」で”ほぼ1台運用”
1)まず、家全体を「空調しやすい箱」にする
エアコンの前に大事なのは、箱づくりです。
- 高断熱(Ua値:外へ逃げる熱の少なさ)
- 高気密(C値:家のすき間の少なさ)
- 吹き抜けや階段・廊下を工夫して、空気が回りやすい間取り
この「箱」ができていれば、少ないエアコンでも家の中で空気がゆっくり循環するようになります。
2)夏は「小屋裏エアコン」が家全体をサラッと冷やす
- 小屋裏スペースにエアコンを設置
- 冷房+除湿で、家全体の空気をじわっと冷やす
- 冷えた空気が、天井の吹き出しや階段、吹き抜けを通って各室へ
イメージとしては、**「家全体に大きな日陰をつくる」**感覚。
直接エアコンの風が顔に当たることなく、家じゅうがひんやり・サラッとした空気に包まれます。
夏のワンシーン
- 朝、寝室のドアを開けても、ムワッとした熱気がこもっていない
- リビングの床に素足で立っても、ベタベタせずサラッと気持ちいい
- エアコンの風の音より、子どもの足音や笑い声がよく聞こえる
そんな夏の暮らしを、ほぼ1台運用で目指します。
3)冬は「床下エアコン」が床からじんわり温める
冬は、1階の床下に暖気を送る床下エアコン暖房が主役になります。
- 1階のどこかにエアコンを設置し、床下全体に暖気を送り込む
- 温まった床から、じんわりと放熱
- 廊下・トイレ・脱衣室まで、ヒヤッとしにくい温度帯に
冬のワンシーン
- 朝、布団から出た瞬間に感じる「冷たい床」がなくなる
- 脱衣室で服を脱ぐときも、肩がすくまない
- リビング・廊下・トイレの温度差が小さく、家族みんなの表情がふっと和らぐ
床からのぬくもりが足裏からじんわり伝わって、室温が20℃前後でも、体感はそれ以上の暖かさになります。
「各部屋エアコン」と「小屋裏+床下」のざっくり比較
※30〜35坪・2階建て・4人家族・福岡/北九州のイメージです。
各部屋にエアコンをつける場合(4〜5台)
初期コスト
- 室内機+配管+コンセント工事が部屋数分必要
電気代
- それぞれの部屋でオンオフ → トータルで見ると意外と高くなりがち
暮らし心地
- それぞれの部屋は快適でも、廊下や脱衣室は寒い/暑いままになりやすい
小屋裏+床下エアコンの少数精鋭(実質2台体制)
初期コスト
- 台数は少ないが、代わりに断熱・気密・空気の通り道にきちんと投資
電気代
- エアコンが弱〜中運転の連続運転になりやすく効率がいい
- 夏も冬も、設定温度はゆるめでOK(夏26〜28℃、冬20〜22℃めやす)
暮らし心地
- 部屋ごとのムラより、**「家全体の空気感」**がそろいやすい
- 廊下・トイレ・脱衣室のヒヤッと感が減る
もちろん、正確な試算はプランと仕様次第ですが、**「各部屋エアコンを増やすお金を、家の基本性能に回した方がトータルで得」**というケースがとても多いです。
故障したときはどうする?「バックアップ1台」の考え方
「それでも、もし小屋裏や床下のエアコンが故障したら…?」
この不安もよく分かります。
ビオハウジングでは、
- 設計上は**「小屋裏+床下の少数精鋭」**で家全体をカバーしつつ
- 寝室や書斎などに、小さなルームエアコンを1台だけ用意
という形をおすすめすることが多いです。
- 真夏・真冬にメイン機が故障したときの避難場所として
- 受験勉強や在宅ワークなど、「個室で温度をしっかり整えたい」時のピンポイント使用として
『少ない台数で家全体を守る』+『いざという時の逃げ道をつくる』
この2つを両立させるのが、福岡・北九州の気候に合った現実的な落としどころだと感じています。
まとめ:台数の話の前に、「箱」と「暮らし方」の話をいっしょに
エアコンの台数は、つい「何台が正解か?」という数の議論になりがちです。
でも本当は、
- どんな箱(断熱・気密・間取り)をつくるか
- そこに住む家族が、どういうリズムで暮らしたいか
- 光熱費やメンテナンスを、どこまでシンプルにしておきたいか
この3つを合わせて考えたときに、**「あなたの家にとってのベストな台数」**が見えてきます。
ビオハウジングでは、
- 小屋裏エアコン+床下エアコンで”ほぼ1台運用”を目指す家
- 将来の暮らし方やご家族の体質を踏まえて、あえて個室エアコンを残す家
など、一棟ごとにバランスを変えながら設計しています。
「エアコンは何台がいいのか分からない」
「福岡・北九州の気候で、電気代と快適さを両立したい」
そんな方は、プラン図や今お考えの間取り案を持って、ぜひ一度ご相談ください。
「台数」だけではなく、断熱・換気・日射・暮らし方まで含めて、一緒に”あなたの家のちょうどいい答え”を探していきましょう。
FAQ(よくある質問)
Q. 本当にエアコン1台で家中をまかなえますか?
一般的な家では難しいですが、高断熱・高気密で空気が回りやすい間取りにして、小屋裏エアコンや床下エアコンを前提に設計すれば、福岡・北九州でも**「季節ごとにほぼ1台運用」**に近づけることは可能です。ただし、故障時や猛暑日への備えとして、小さなバックアップ用エアコンを1台用意しておくこともおすすめしています。
Q. 小屋裏エアコンと床下エアコンにはどんなメリットがありますか?
小屋裏エアコンは、夏に家全体をまとめて冷やしながら除湿できるのが大きなメリットです。天井付近から冷気が降りてくるので、直接風が当たらず体がラクになります。床下エアコンは、冬に床からじんわりと暖めることで、室温が20℃前後でも十分暖かく感じやすく、廊下や脱衣室のヒヤッと感も減らせます。
Q. 電気代は、各部屋にエアコンをつける場合と比べて安くなりますか?
家の性能や使い方にもよりますが、エアコンを少ない台数で**「弱〜中運転の連続運転」**にできるため、ピーク電力を抑えやすく、トータルの電気代が安定しやすい傾向があります。各部屋でバラバラにオンオフを繰り返すより、少数精鋭で家全体をじわっと冷暖房する方が効率的なケースが多いです。
Q. 故障が心配なのですが、どう考えれば良いですか?
ビオハウジングでは、設計上は小屋裏+床下の少数精鋭で家全体をカバーしつつ、寝室や書斎などに小さなルームエアコンを1台だけ設置することをよくおすすめしています。真夏・真冬にメイン機が故障した場合の「避難場所」として使えますし、受験勉強や在宅ワークなど、個室で温度を細かく調整したい時にも役立ちます。
Q. すでに住んでいる家でも、小屋裏エアコンや床下暖房は導入できますか?
建物の構造や断熱・気密の状態によって可否が変わります。小屋裏に点検できるスペースがあるか、床下に空間があるかなどの条件も関わってきます。福岡・北九州エリアであれば、現地調査をしたうえで「どこまで改善できそうか」「どの工事が現実的か」を一緒に検討させていただきます。