冬の醗酵食堂PUKUPUKUで人気の一杯「このお汁、なんですか?」から始まる酒粕汁の話
冬の北九州、ぐっと冷え込む日が増えてきました。
醗酵食堂PUKUPUKUでは、そんな季節に合わせて、からだがじんわり温まる酒粕汁をお出ししています。
カウンターに湯気の立つお椀を並べていると、はじめてのお客様からよく:
「このお汁、なんですか?」
と声をかけられます。
👀 見た目はお味噌汁に似ている
👃 でも、香りも色も、口に入れたときの広がり方もどこか違う
その**”少しだけ不思議なお汁”**の正体は、寺田本家さんの「自然酒酒粕」で仕込んだ酒粕汁です。

1. 寺田本家さんの「自然酒酒粕」とは
使っている酒粕は、千葉・神崎の老舗蔵元、寺田本家さんの「自然酒酒粕」。
🌾 栽培期間中、農薬・化学肥料不使用のお米
💧 蔵の湧き水
🦠 天然の酵母や乳酸菌
これだけで仕込んだ**自然酒(純米酒)**から生まれた酒粕です。
いわゆる「造りを調整するための添加物」に頼らず、時間と手間をかけて、自然の発酵に任せたお酒の”名残り”。
だからこそ:
🌾 お米と麹の香りがふわっと立つ
🍚 アミノ酸由来のコクや甘みがしっかりある
🍶 山廃仕込みらしい、ほのかな酸味と深い余韻
といった、重なりのある味わいが生まれます。
2. だしと野菜で整えた、やさしい発酵スープ
PUKUPUKUの酒粕汁は、酒粕だけが主張しすぎない、**”全体で整えた味”**を大切にしています。
レシピのベース
🥣 ベース:昆布やかつお節のやさしい和風だし
🥕 具材:大根・にんじん・ごぼう・里芋などの根菜を中心に、その日いちばん状態のいい野菜
🧂 調味:塩と少量の醤油、ごく控えめの味噌でまろやかさをプラス
寺田本家さんの酒粕は、あらかじめ出汁でよく溶いてから、最後にふつふつ手前で火を止めることで、香りを飛ばしすぎないようにしています。
味わいの広がり
その結果:
1️⃣ ひと口目:お米と麹の香りがふわっと
2️⃣ ふた口目:野菜の甘みとだしの旨みが広がる
3️⃣ 飲み込んだあと:酒粕のコクと、静かな酸味の余韻が残る
という、じわじわとおいしさが重なっていく一椀になりました。
💡 アルコール分は加熱の段階でほとんど飛ぶので、お昼の定食でも安心してお召し上がりいただけます。
3. 酒粕が苦手だった方からも届いた、うれしい声
酒粕や甘酒に、あまり良い思い出がない方も少なくありません。
PUKUPUKUでも、こんなお声をいただきました。
ケース①:香りが苦手だった方
💬 「酒粕の匂いがちょっと…と思っていたんですが、これはだしと野菜の方が前に来ていて、気づいたら全部飲んでいました。」
ケース②:甘酒が得意でない方
💬 「甘酒は重たく感じて苦手なんです。でもこのお汁は、ごはんと一緒にすっと入ってきて、食後にからだがポカポカしてくる感じが心地よかったです。」
酒粕の個性を前に出しすぎず、だし・野菜・酒粕のバランスで整えた味だからこそ:
「苦手だったはずなのに、おいしいと思えた」という声につながっているのかもしれません。
4. 「このお汁、なんですか?」から始まる小さな会話
酒粕汁は、単なる一品というより、お客様との会話のきっかけにもなっています。
❓ 「どこの酒粕を使っているんですか?」
❓ 「うちでも作ってみたいんですが、どうやって溶くんですか?」
❓ 「お酒は弱いんですが、これは大丈夫ですか?」
そんな質問にひとつひとつお答えしながら:
🍶 発酵やお米の話
🌾 からだを温める食べ方の話
など、少しずつお話が広がっていきます。
5. 冬のからだを、内側からゆるめる一椀をどうぞ
こんなときに、ぜひ:
❄️ 冷たい風で肩がすくんでしまう日
😌 ちょっと疲れがたまって、ホッとしたい日の昼ごはん
🍚 「今日はやさしいものを食べたいな」と感じたとき
そんなときには、ぜひ最初の一口として、この酒粕汁を味わってみてください。
お椀を手で包み込んで、ひと口すすったときのふわっとほどける感覚を、感じていただけたらうれしいです。
冬の醗酵食堂PUKUPUKUで、「このお汁、なんですか?」という問いからはじまる、小さな発酵時間をどうぞ。