冷蔵庫にアースが必要な理由
―― 感電を確実に防ぐための“命綱” ――
こんにちは、福岡のビオハウジング
健康オタクの住宅設計士、竹森哲也です。
「冷蔵庫のアースって、本当に必要なんですか?」
こう聞かれることがよくあります。
結論はシンプルで、
アースは“感電を防ぐための命綱”です。
まずは「なぜ冷蔵庫だけアース必須なのか?」を、暮らし目線でお話しします。

冷蔵庫は“漏電しやすい家電”
■ 理由①:水を扱う家電だから
冷蔵庫の内部には
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霜
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結露
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水滴
など、電気を通しやすい水分が常に存在します。
水と電気が近くにあると、漏電のリスクはぐっと上がります。
■ 理由②:金属外装が大きい
冷蔵庫の外側は金属の面積が大きく、
もし電気が乗ると、触れた人の身体に電気が流れやすい つくりです。
■ 理由③:モーター・基板が常時稼働
コンプレッサーや制御基板、インバーターが動くたび、
小さな電気の乱れが発生します。
そのわずかな電気が、水気と組み合わさると
金属外装に“電気が乗る”状態になりやすいのです。
アースが担う“命綱としての役割”
アースとは、
金属外装に乗った電気を、地面に逃がす道のこと。
イメージは「避雷針の小さい版」です。
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冷蔵庫内部で漏電
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金属外装に電気が乗る
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人が触れると人体に流れる
→ 感電事故
これを、
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電気が外装に乗る
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アース線が“先に”地面に逃がす
→ 人には流れない
に変えてくれるのがアースです。
よくある“ピリッ”の正体
「冷蔵庫を触るとピリッとしたことがある」という方は多いです。
これは 漏電の前段階 で、
金属外装にわずかな電気が滞留している状態。
アースがあればその“張りついた電気”を逃がしてくれるので起きません。
結論
―― アースは“命を守るための最低限の装備”
冷蔵庫は
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水気
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金属外装
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モーター稼働
が揃っており、家電の中でも漏電リスクが高い存在です。
アースはただの“決まり”ではなく、
感電を確実に防ぐための命綱。
ご家族が触れるキッチンだからこそ、
ここは必ずつけてあげてください。
【つづく】
次回は、この感電とは別テーマである
「電界」「磁場」と冷蔵庫の関係 を深掘りします。
/https://biohousing.jp/spec_blog/fridge-earth-leakage-safety/