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TOP社長ブログ【四毒③】乳製品と“過保護な暮らし”

【四毒③】乳製品と“過保護な暮らし”

【四毒③】乳製品と“過保護な暮らし”

こんにちは、福岡のビオハウジング 健康オタクの住宅設計士 竹森哲也です。

最近、日の出の時刻も遅くなり、寝起きも悪くなってきますよね、、

次の日へ疲れを残さない暮らしを家の空気から快適にします。


 守りすぎると、弱くなる

家づくりでも、身体の健康でも、「守ること」は大切です。

でも、守りすぎることには注意が必要だと感じています。

たとえば、家を密閉しすぎると、湿気や二酸化炭素がこもり、空気が濁ってしまう。

換気を止めれば、快適そうに見えても、実はカビや結露の原因になります。

身体も同じで、冷たい飲み物や乳製品を摂りすぎると、

一時的に癒されたように感じても、内臓を冷やし、腸の動きを鈍らせてしまいます。

それは、外気を完全に遮断した家に似ています。

心地よさそうに見えても、じつは中で“淀み”が生まれているのです。


 乳製品がもたらす“冷え”と“滞り”

吉野敏明先生は、乳製品を“四毒”のひとつに挙げています。

その理由は、牛乳やヨーグルト、チーズなどが腸の中で膜を作り、

発酵や排泄の流れを止めてしまうからです。

乳製品に含まれる「カゼイン」というたんぱく質は、

消化に時間がかかり、腸内に滞留しやすい性質があります。

また、現代の牛乳はホルモンバランスにも影響を与えやすく、

過剰な摂取が体の冷えや炎症を招くとも言われています。

結果として、

腸が冷えて動かなくなり、肌荒れ・アレルギー・倦怠感などの小さな不調が積み重なっていく。

まるで、通気の悪い家がゆっくりと劣化していくようなイメージです。


 家でいえば、断熱しすぎた家

最近の住宅は、断熱性能が高くなるほど、空気の流れが弱くなりがちです。

しっかり守っているつもりでも、風が通わない家は、内部の湿気を逃せず、

木材が腐ったり、カビが生えたりする。

乳製品の過剰摂取も、それに似ています。

“冷たい膜”で覆われた腸は、呼吸できず、発酵の力を失っていく。

健康な家に必要なのは「呼吸する構造」。

健康な身体に必要なのは「温めて、巡らせる」リズム。

どちらも、守ることと開くことのバランスが大切なのです。


🌿 温めて、巡らせる暮らしへ

冷たい牛乳の代わりに、温かいお茶やお味噌汁を。

ヨーグルトの代わりに、発酵食品や納豆を。

体を温める食を選ぶことで、腸が動き出し、心まで穏やかになります。

それは、薪ストーブのようにじんわりと家を温める感覚に似ています。

即効性はなくても、じっくりと芯から整っていく。

体の“通気”が戻ると、エネルギーの循環が自然に起こるのです。


 家も身体も、守りすぎないこと

健康な家とは、風が通い、呼吸している家。

健康な身体とは、感覚が働き、流れがある身体。

どちらも、過保護ではなく、自然と共に「ほどよく開く」ことが大切。

乳製品を減らすことは、

まるで、家の窓を開けて、空気を入れ替えるような行為。

守ることよりも、“通わせること”を。

それが、発酵する家にも、健康な身体にも通じる道だと思っています。


 次回予告:甘いものと“心の波”

次回は【四毒④】甘いものについて。

血糖の乱れが心の不安や依存をどう生むのか、

そして「砂糖の家」と「発酵の家」の違いを考えていきます。

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