PASSIVE DESIGN
自然のエネルギーを利用した設計
パッシブデザインを取り入れると、自然エネルギーを生かした快適な住まいが実現できます。
また電気機器の使用を控えながらも、過ごしやすい環境を維持できるなどのメリットも多くあります。
その知恵を、私たちは日本で深めていく
ドイツで生まれた「パッシブハウス(Passive House)」は、世界でもっとも厳格で科学的な住宅性能基準のひとつです。冷暖房に頼らなくても快適に暮らせる家――それを可能にするために、断熱性・気密性・日射取得・日射遮蔽・換気性能・冷暖房負荷すべてに明確な数値目標が設定されています。
その設計思想は、シンプルです。“自然の力を活かして、人間の快適さを引き出す”。建物の断熱性能を極限まで高めることで、わずかな熱エネルギーでも室温を保ち、太陽の光を「冬は取り入れ、夏は遮る」ことで、エアコンの使用を最小限に抑えます。さらに、熱交換型の換気システムにより、外気を取り入れながらも熱を逃さず、常にきれいで温度差のない空気が流れる室内をつくり出すのです。
パッシブハウスの基本基準(一例)
冷暖房負荷:10 W/㎡以下
年間一次エネルギー消費量:120 kWh/㎡以下
気密性(気密試験):n50 ≦ 0.6回/h
室温快適性:年間90%以上が20〜25℃内に保たれる
つまり、極限まで無駄を省きながら、快適性とエネルギー効率を両立させた住宅。これが、世界で選ばれ続けている「パッシブハウス」の本質です。
日本の気候、日本の暮らし、そして私たちの設計
私たちビオハウジングは、この思想に深く共感しながらも、単なる模倣では満足しません。日本には四季があり、梅雨があり、夏の蒸し暑さも、冬の底冷えもあります。さらに地震や台風といった自然災害も加味しなければなりません。
私たちは、**「世界基準を、日本の風土に根ざして再設計する」**という挑戦を続けています。
HEAT20 G2.5水準の断熱性能(UA値0.3)
冷暖房負荷や日射取得を部屋単位でシミュレーションするパッシブ設計
自然素材の壁構造による熱容量と調湿性能の活用
経済性と維持性能を両立させる高性能住宅の合理的設計
第一種換気と全館空調による空気の質と循環の制御
そして、空気中の微生物まで考慮した**“空気が発酵する家”**これはもはや、「性能の高い家」ではありません。“感覚が整う家”“空気が育つ家”“命を調律する家”――住む人の心と身体に、深く、静かに働きかける「本質的な環境」を設計しているのです。
こんなメリットがあります
01エアコンは最小減の使用で経済的
日中に溜め込んだ日射熱のエネルギーを活用したり、断熱によって室内の温熱環境が維持しやすくなるため、冷暖房機器の使用が抑えられます。一年を通して光熱費の削減が可能です。
02温度差のないストレスのない環境
家の環境にあった間取り、空調、断熱設計により、LDKはもちろん浴室、脱衣室、トイレにいたるまで屋内の温度差がほとんどないため、ヒートショックによるストレスが軽減、健康被害をなくします。
03永続的な光熱費の削減
断熱材はランニングコストがかからない暖房器具とも言われています。初期投資はかかりますが、一般的な性能の家より光熱費が30%も削減できるとも言われています。
04健康に配慮できる
室温や湿度が1年を通して安定しやすいデザインなので、冬場でも結露が発生しにくく、カビ・ダニなどの繁殖を防ぐ効果が期待できます。きれいな空気を保つので健康に配慮した生活に繋がります。
冬のパッシブデザイン
冬のためのパッシブデザインに欠かせない要素は「断熱」です。そして、断熱を最適化するために、私たちは「窓」と「断熱性」をデザインすることで、暖かさを決めるベースを創ります。
南の窓を大きく取り、沢山の太陽の熱をしっかりと室内に取り込んで暖かく。
夏のパッシブデザイン
夏のためのパッシプデザインに欠かせない要素は「日射遮蔽」です。太陽熱が室内に入らないように、庇やルーバーを用いて、窓の日よけをデザインしながら、涼しさを決めるベースを創ります。
南の大きく取った窓から、太陽熱が室内に入らないように庇やルーバーなどで陽射しをコントロールして涼しく。
ビオハウジングでは、パッシプ設計を取リ入れた設計をご提案。
ご希望の間取りをもとに、そこから窓や庇の位置や大きさなど、建物の温熱環境を左右するデータを計算。建物の燃費=エネルギーの消費量や 光熱費の“見える化”を図ります。
今までよりも広い家に住む場合、電気代やメンテナンス料が増えてしまうケースがほとんどですが、家の光熱費を具体的にシミュレーションすることで、日射や断熱の効果を最大限に活用できます。それにより以前よりも電気代がかからない住まいの実現が可能になります。